A教室 壁面は全面漆喰
先生方が手作りで壁全面を漆喰で仕上げてあります。 ウイルスの分解作用が期待される漆喰に囲まれて、今日も勉強を頑張ります。
生徒が長時間いる教室は居心地よく、集中できるよう出来ています。この時期ではプラズマクラスター、換気、殺菌を定期的に徹底しております。
ここでは日本古来の「漆喰」漆喰について学んでみましょう。
こちらは教室に使用した漆喰の、ロハスウォールさんからです。
もくじ
- 空間・建物のウイルス予防対策とは?
- ウイルスの弱点はウイルスの種類によって違う?
- ウイルスを分解する機能を持つ漆喰
- ウイルスに強い漆喰を体験してみませんか?
- 【最後に】ウイルス対策に必要なこと
空間・建物のウイルス予防対策とは?
完全自然素材の漆喰でウイルスを予防する
漆喰は、強アルカリ性であり、その性質から様々な効果を発揮します。その効果の一つである除菌・抗菌効果が、インフルエンザや新型コロナの予防に繋がります。
漆喰の中には、化学的な材料を使ったもの(ボンドが入った漆喰)もありますが、完全自然素材の漆喰こそが原料となる消石灰の濃度が最も高く、より除菌・抗菌効果を持つと言われています。
漆喰を壁や天井に塗ると、
● 調湿効果
● 抗菌効果
●防カビ効果
● 消臭効果
● ホルムアルデヒド(VOC)の分解
といった効果が期待できます。
この中の「抗菌」効果こそが、ウイルス予防になると言われる理由です。
なぜ、インフルエンザウイルスや新型コロナウイルスに有効なのでしょう?
ウイルスの弱点はウイルスの種類によって違う?
新型コロナウイルスとインフルエンザの弱点は同じ
ウイルスには”エンベロープウイルス”と”ノンエンベロープウイルス”の2種類が存在します。
エンベロープとは、単純ヘルペスウイルスやインフルエンザウイルス、ヒト免疫不全ウイルスなど一部のウイルス粒子に見られる膜状の構造のことです。
「新型コロナウイルス」は、プラス鎖一本鎖のRNAをウイルスゲノムとして有するエンベロープウイルスです。(出典元 日本ウイルス学会)
対して、エンベロープを持たないインエンベロープウイルスの例としては、「ノロウイルス」や「ロタウイルス」が挙げられます。
エンベロープは、その大部分が脂質から成るためエタノールや有機溶媒、石けんなどで処理すると容易に破壊することができるものです。このため、一般にエンベロープを持たないウイルスである「ノロウイルス」に比べ、「新型コロナウイルス」には、消毒用アルコールが有効だとされている理由です。
※ノンエンベロープウイルスである 「ノロウイルス」や「ロタウイルス」に有効な消毒は、「酸性アルコール消毒剤」が開発されています。
ウイルスを分解する機能を持つ漆喰
漆喰がウイルスを分解する機能を持つと言われる理由
漆喰は、水で練った状態で、アルカリ水溶液となります。そのアルカリ水溶液は、腐食性があり、脂肪を鹸化し、タンパク質を変性させさらに加水分解します。
そのため、ヒトにおける病原体を含むエンベロープウイルスを不活性化させるという理論が成り立ちます。
飛沫感染の原因としては「咳・くしゃみ」などによりますが、体から出たばかりの状態だと、エンベロープウイルスは唾や唾液などの粘液に包まれていています。
粘液に含まれているタンパク質と高分子飛沫核という状態です。
硬化している漆喰壁に飛沫が飛び散り、漆喰壁へ付着すると、水分が侵入し漆喰の成分の「消石灰」が溶け、飛沫がアルカリ性によってウィルスの脂質を鹸化し、タンパク質を変性させさらに加水分解するという理論が成り立ちます。
以上が、漆喰壁のエンベロープウイルスへの効果について、調べた結果、得られた考察です。
漆喰の保温効果がウイルス生存率を下げる
ウイルスの生存率は、気温と湿度によって大きく変わります。
なぜインフルエンザなどのウイルスが冬に流行り、夏には流行らないのか、その答えがこちらです。
ウイルスが好む、環境は、気温も湿度も低い場合です。気温や湿度が低い時、ウイルスの生存率は上がります。
==ウイルスの生存率と気温、湿度の関係==
【ウイルス生存率60%以上】気温:7度から8度 / 湿度:25%以下
【ウイルス生存率45%前後】気温:7度から8度 / 湿度:50%前後
【ウイルス生存率10%以下】気温:20.5度から24度 / 湿度:50%以上
【ウイルス生存率5%以下】気温:32度 / 湿度:50%以上
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上記のように、ウイルスは、気温と湿度が高いことを嫌います。
春から夏にかけての気温が20度以上、湿度が50%以上であれば、ウイルスの生存率は、10%以下となり、夏の真夏日である気温30度、湿度50%以上では、ほぼ生存することができなくなります。
では、室温と湿度をとにかくあげれば良いのかというと、そうではありません。加湿器などで湿度を上げ過ぎると、今度は結露などを起こしてしまい、カビの発生を誘発してしまいます。
気温と湿度をウイルスの生存率を下げる一定の値を持続し、同時にカビなどの対策もするためには、常に、保温と調湿が必要です。
そこで、漆喰の効果が重要な役割を果たします。
漆喰は、ビニールクロスに比べ、保温効果、調湿効果に優れています。
保温効果では、熱伝導率の違いにより、エアコンの温度設定が2度〜5度変わります。
調湿効果では、湿度過多では水分を保有し、湿度が下がれば保有していた水分を放出します。
現在、ウイルスが停滞し、繁殖しないようにする対策として換気することを推奨されているため、冬に室温を高く保つことはとても難しくなっています。ですが、上記の項目で述べたように、漆喰で囲まれた空間であれば、ウイルスの除去が期待できる上に、保温を同時にすることができます。
そのため、漆喰を天井と壁に塗ることは、室温を一定に保ち、なおかつ、湿度を調整することで、インフルエンザウイルスや新型コロナウイルスの予防対策として有効な手段と言えます。
今後、壁面一面を床から天井までホワイトボードに施工します。
A教室使用 漆喰のご紹介
https://www.lohaswall.com/products/shikkui.php
自然素材100%の漆喰・珪藻土の専門店 「ロハス・ウール」様
初めて漆喰を施工される方も、すぐにコツがつかめるでしょう。味のある壁を作成できます。ロハス・ウォールさん、有り難うございました。(秀鍵ゼミナール スタッフ一同)