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親と勉強本日第3回






繰り返しになるが「親の悪徳」、すなわち親が無自覚に子どもを追いつめる言動を直視する。







目的はあくまで「親子双方の幸福な学習環境」の確立であり、親を糾弾することではない。その点を念頭に、最後まで読み進めてほしい。

1. 行動と発言の不一致は害である
   親が帰宅後にテレビをつけっぱなしで笑い転げ、新聞も本も開かない。その姿を横目に、子どもは「勉強しろ」「なぜ点数が伸びない」と叱責される。これは典型的なダブルバインド（二重拘束）である。子どもは言葉より行動を信じる。親の行動が学習と乖離していれば、学習意欲は削がれ、自己肯定感は低下する。これは紛れもない事実である。
   秀鍵ゼミナールでも勉強をしたい！！！でも覚えることができない！！！という生徒はこのパターンがとても多い
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
2. 毒親化を防ぐ三原則
   (1) モデル提示の原則
   　読書を勧めるなら親自身が本を開く。一カ月に一冊で十分である。行動で示す以外に説得力は存在しない。
   (2) 感情と事実の分離
   　「点数が低い＝不安」は親の感情である。まず自覚し、「平均点」「試験範囲」などの事実と切り分けて伝えるべきだ。「心配だから一緒に作戦を立てる」と言い換えれば責め言葉は支援へ転化する。
   (3) 比較ではなく関心
   　「兄はできたのに」は禁句である。比較は一時的な刺激にすぎず、自信を蝕む。答案を見ながら「この問題をどう考えたか」を尋ねるほうが効果的だ。子どもは評価より関心で伸びる。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
3. 子どものセルフディフェンス
   親が即座に変わらなくても悲観は不要である。
   ・「15分だけ一緒に勉強しよう」と提案し、親を巻き込む。
   ・学習計画を紙に書き、冷蔵庫に貼って“実況”する。可視化が干渉を和らげる。
   ・責められたら「プロセスを見てほしい」と冷静に言語化する。これ自体がメタ認知訓練となる。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

結び
親の悪徳は気づいた瞬間に修正可能である。今日からテレビの音量を下げ、本を一ページめくる。その背中こそが最強の教育である。秀鍵ゼミナールは親と子の伴走者であり続ける。




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